No.08 僕が浪人していたときの話<最終話>(1月2月3月編)
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1月
勉強。
この言葉につきます。
1月はセンター試験対策で大変でした。
1月1日は朝から予備校に行き、1日勉強してから、夜予備校近くの神社に初詣に行きました。
おみくじは悪くなかったと思いますが、願い事の欄に
「努力すれば叶う」
と書いてあり、自信喪失家であった僕は動悸が早くなりました。
そんなこんなで迎えたセンター試験本番。気持ちは比較的落ち着いていて、控室でラジオを聴いていました。DJの方にTwitter上で応援していただいて元気が出たのを覚えています。
そもそも僕は国立大学を志望していたので、5教科6科目のセンター試験は地獄の様でした。
1日目を終えて、早々に解放された私立文系を見て僕は
爪をガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジ。
2日目。理科目は文系の割に比較的得意だった私ですが、現役時のセンター数学でやらかしたので、とても不安でした。感触はまあまあで2日目も終わりました。
センター翌日ほど迎えたくない日はありません。自己採点があるからです。
結果から言うと
84.5%
とまあ悪くはない得点率でひとまず安心でした。
以下全科目の得点です。
国語 156点 (現代文 77点/古文 42点/漢文 37点)
英語 174点
リスニング 44点
世界史 93点
数1A 76点
化学基礎 40点
生物基礎 47点
しかし国立よりも前に私立受験が、、、、、、国立ばかり見ていたせいで私立の過去問対策を怠っていた私は残りの2週間ほどを私立過去問対策につぎ込むのでした。
2月
私立大学受験。×10個。くらい。時期の早い上智大学から始まり、中旬にMARCH、下旬に早慶と受けました。
私立受験が全て終わって、受験から解放された私立文系を見て僕は
爪をガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジ。
国立受験に向けてラストスパートです。
迎えた2月25日。科目は英語と世界史です。
1限英語まさかの易化。
これじゃあみんな高得点じゃあああああああああああああんと三億回嘆きました。
2限世界史、なぜか日本史が出題される。
湯川秀樹とかいたよね。ちなみに僕は湯川秀雄と書きました。お恥ずかしい。
3月
後期試験に向けてまだまだ勉強。
そして前期発表日。
は?????????????????????????????番号ねえけど??????????????????????????????????????????????????????????????????
何となく出来たし、受かると思っていた僕は撃沈。涙も出ませんでした。この時点で早稲田の合格は持っていましたが、僕が2年間恨みに恨んだ私立文系に行くなんて反吐が出ると思ってました。まじで。
後期試験は英語だけなのですが、いかんせんセンターの比重が大きいのなんの。
それに加えてセンター3教科で出願できるなんて、国立泣かせじゃないですか。
僕が恋焦がれた国立大学が私立文系組に奪われると思うと遣る瀬無くなりました。
半分の希望と半分の絶望を抱き、受けた後期試験。
不合格!
まあそりゃそうだと思います。ほかのみんなはセンター3科目93%とかなんだもん。勝てっこねえや。
親や友達に慰められつつこうして早稲田大学に進学することになったのでした。
実はここでも一つ事件がありました。入学手続き締め切りの当日に、手続きをやらなければならないことに気づいたのです。もう心臓がキュ―――ンなりました。もし次の日に気づいていたらもう一浪でした。ヒィ。
そんなこんなで、僕の受験結果はこんな感じです。
・中央大学経営学部(センター利用)合格
・青山学院大学国際政経学部(センター利用)不合格
・成蹊大学経営学部?(センター併用)未受験
・上智大学文学部仏文科(一般)合格
・上智大学外国語学部フランス語学科(一般)補欠合格
・立教大学経営学部(一般)不合格
・立教大学異文化コミュニケーション学部(一般)不合格
・早稲田大学国際教養学部(一般)不合格
・早稲田大学文学部(一般)合格
・慶応大学商学部(一般)不合格
・早稲田大学商学部(一般)未受験
・東京外国語大学国際社会学部西南ヨーロッパ第一科フランス語専攻(前期)不合格
・同上(後期)不合格
参考までに現役の時の結果も載せておきます。
・青山学院大学国際政経学部(センター利用)不合格
・上智大学文学部仏文科(一般)不合格
・上智大学外国語学部フランス語学科(一般)不合格
・立教大学異文化コミュニケーション学部(一般)不合格
・早稲田大学国際教養学部(一般)不合格
・早稲田大学文学部(一般)不合格
・東京外国語大学言語文化学部フランス語学科(前期)不合格
・同上(後期)不合格
そうなんです。現役の時は合格一つもありませんでした。
というか出願が強気すぎる。(笑)
鋼のメンタルか僕は。
紆余曲折あった僕の浪人生活もこれにて終了。
小話ですが、後から外大の点数開示してみたら、その年の僕の学科だけ阿保みたいに合格最低点が高くて泣きました。去年より50点も高いってなんやねん。しかも僕は4点差で落ちてました。恐らく僕の一つ上の人が最低点で合格したのでしょう。
最後は運に見捨てられた僕でしたが、
今は早稲田大学が大好きです。
早稲田大学でたくさんの出会いを経験し、大学生活をかけたいと思えるものも見つけました。その話もいつかします。
浪人を経験して今思うことは、
大学受験は成功すれば、良いことがあるかもしれない。でも失敗したところで、人生失敗ではないのです。
むしろ、人生終わりと決めつけ、与えられた環境で新しいことに挑戦しない姿勢こそ、「人生終わり」への道です。
僕は日本の大学入試が大嫌いです。暗記偏重型の入試では今の時代に求められる人材は育成出来ません。
ですが、僕は浪人して良かったと思っています。
それは「良い」大学に入れたからではありません。
もちろん暗記ばかりしていたという意味でのこの1年間は無駄でした。
しかし、18歳の時に、自分と向き合う時間が確保できたことは大変大きいです。
僕は自分の将来についてたくさん考えました。
どの大学、どの学部に行くべきなのか。
海外進学の方が良いのではないか。
そもそも大学に行く必要はあるのか。
大学を職業訓練所として考えることは正しいのか。
何を職業にするのか。
果たして自分がやりたいことは何か。
自分と向き合うための手段として浪人が良い方法だとは到底思いませんが、事実僕は浪人期間に、
自分の知らない自分を見つけました。
そしてそれは、
18歳という時期にこそ大変価値があったのです。
これを読んでいる人は高校生かもしれない。はたまた浪人生かも知れない。
僕が伝えたいことは単なる浪人体験記ではありません。
まだまだ未熟な時にこそ、自分と深く向き合う経験をして欲しいのです。
僕は計り知れないほど豊かな思想旅行をしたと思っています。
そしてもう二度とそれは経験出来ないでしょう。
自分と深く向き合うことをしてこなかった人間は精神的に未成熟だと感じます。
己を知って、やっと地に足をつけて外の世界を認識出来るのです。
精神的マチュアを獲得できた学生は強いです。
自分とは何か。
この問いを繰り返してください。そのための情報収集を怠らないでください。知らないことは調べて、自分研究のツールにしてください。
確実に視野は開けてきます。
最後までご愛読ありがとうございました。
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